いとこで恋愛なTVアニメ動画ランキング 2

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82.1 1 いとこで恋愛なアニメランキング1位
さんかれあ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (2268)
12336人が棚に入れました
紫陽町に住んでいるゾンビ大好き高校生降谷千紘は、夜ごと怪しげな古文書を片手に、事故死した飼い猫ばーぶの蘇生を試みていた。ある夜、蘇生秘薬を作っていたいた千紘は、川向こうのお嬢様高校に通う美少女、散華礼弥が父に対する恥ずかしい不満を古井戸にぶちまけるところを目撃してしまう。千紘の実験に興味を持った礼弥は、千紘と共に紫陽花の毒を使った秘薬を作成、実験に成功するが、2人とも失敗したと思い、翌日にばーぶの葬儀をすると約束した。礼弥は夜中に出歩いていたことが父親に発覚し家に閉じ込められてしまう。悲嘆した礼弥は、密かに持ち出していた秘薬を「毒が含まれているから」と、蘇生と逆の効果を期待し、服薬してしまう。

翌朝、結局死ぬことができなかったと悲嘆にくれつつも、千紘との約束である「ばーぶの葬儀」に参加するため家を抜け出した礼弥は、その途中で父に遭遇。父の振るった鞭に打たれて崖から転落してしまう。その一部始終を目撃した千紘が駆け寄ると、砂ぼこりの中から礼弥はゾンビとなって起き上がった。ゾンビとなった礼弥は降谷千紘の家に居候し、千紘にとって憧れであったゾンビとの共同生活が始まったのであった。

声優・キャラクター
木村良平、内田真礼、矢作紗友里、井口裕香、荻野晴朗、斎藤志郎、石塚運昇、浅野まゆみ、林沙織、岩瀬周平、福圓美里
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゾンビが苦手の私でも萌えられた、(個人的に)最高のゾンビアニメ♪

[文量→大盛り 内容→感想系]

※2期を完全に諦めたので、原作で完走しました。後半は原作の、ガッツリネタバレレビューなので、読みたくない方は読まない方が良いです♪

【総括】
ゾンビ萌えという稀有な性質をもつ主人公と、美しいゾンビ娘との純愛寄りのラブコメ。サブキャラが強いところも、本作の良さ。我慢できず原作読破しましたが、感動しました。絵も次第に上手くなってたし。満足の出来。だからこそ、本当に、2期作って欲しかった作品です(名作になり得たかも)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(アニメ感想)】。
{netabare}
とりあえず、礼弥が可愛かったです♪ お嬢様&天然の黒髪キャラは鉄板ですね。しかも、礼弥の場合、そこにゾンビならではの「毒」があって、唯一無二のキャラでしたね。恋愛関係で照れることがあっても、「照れてなんかいません! ほら、心臓もドキドキして(動いて)ませんし!」とか言うのが良かった(笑)

脇を固める蘭子、萌路も良かった! 元気幼馴染&お姉さんキャラ、ジト目毒舌&しっかり妹キャラと、こちらも基本を押さえていましたね。特に蘭子は、少し「とらドラ」の「みのりん」を思いだし、それだけで、切な可愛くなりましたw 彼女にも幸せになって欲しいなー。

ちひろも、変態で色々屈折してますが、やる時はやる良主人公でした。この作品は、ちひろの「ゾンビ萌え」という、有り得ない属性が必須なので、必然的に変態になるわけですしね。

まあ、礼弥のお父様は…………ですが(笑)

さて、「さんかれあ」では、紫陽花の花が、重要なモチーフになっています。「儚くも美しく、毒をもつ花」……礼弥そのものですね。しかも、紫陽花が期間限定の花ということも、ちひろと礼弥の時間に具体的なタイムリミットがあることを暗示していて、上手かったですね。

キャラ&作画良し、ラブ良し、ギャグ良し、オリジナリティありと、基本的に誰にでも勧められるバランスのよいアニメですね。私、初めてゾンビアニメを誉めています(笑)
{/netabare}

【原作ネタバレにつき、注意】
{netabare}
原作では、この後、祖父の茹五郎がゾンビ研究の第一人者だということが分かり、その弟子が、アニメのラストに出てくる金髪少女(14歳・ツン・マッドサイエンティスト・でも最終的に良い奴・萌えポイント高し)です。

この後、礼弥が、次第に「ゾンビらしいゾンビ」へと変わっていきます。ゾンビは、時間が経つと食欲と性欲が結び付き、「最も愛するモノ」(ちひろ)を食べようとしたり、身近な人を襲うようになります。生きた鳥をバリバリ食べたり……そのことに気づき、涙しながら葛藤する礼弥が、切なかった。当然、ちひろはそれを(若干悦びつつもw)真剣に止めようとします。

原作後半は、思いっきりシリアス展開が続きます。

茹五郎とばーぶは、主人公並みの活躍をします。その分、日常回が減り、好きだった蘭子や萌路がほぼ空気になっていくのは残念でした。個人的には、この作品に限っては、あまりシリアスによらず、気軽な日常を観ていたかったなというのが、本音です。

でも、ゾンビをメインにするということは、「生と死」に向き合うということであり、そこを真摯にやった結果でした。ばーぶが真のゾンビになっていく過程とか、ほんとに涙が出そうになりました。

しかも、ネタでしかないと思っていた茹五郎のボケは、長年のゾンビ研究の際に、ゾンビ毒を受けすぎた故の副作用で、脳にダメージが出ているからだったり、ネタでしかないと思っていたちひろのゾンビ萌えは、幼い頃に母親を事故で無くし、その母親(自分の娘)を茹五郎がゾンビにすることで一時的に助けた故の、一種のトラウマ(無意識に母親を求めていた)だったり、伏線の生かし方が上手い作品でした。

ラストは、作者曰く、「ハッピーになりすぎないハッピーエンド」だそうです。ゾンビ化した礼弥が、ちひろの心臓を食べてしまい、(おそらく)永遠の命を得るという、衝撃の展開でした。死んだと思われていたちひろが、人工心臓→臓器移植で生きてたというのは、若干ムリがありますが、まあ、良い落とし処でしょうね。

原作漫画は、次第に作者の画力も上がり、巻頭にあるカラーページはかなり萌えます(笑) また、巻末にある萌路のオマケページも、結構笑えますw それ以外にも、息抜きのように、たまに挟まれる日常回も良くて、夢中で読める原作でした!

興味ある方は、アニメはもう2期ないだろうし、ぜひ原作も読んでみてください♪
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 38

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

着目点によって、楽しくも暗くも感じられそうなラブコメ物語。

漫画原作(未読)、 1クール(全12話+TV未放送3話)、 2012年春放送。
TV未放送分は第0話、13話・14話があり、 0話と14話は未視聴。

幼少期からゾンビが好きな男子高校生の主人公と、
とある事件によってゾンビ化してしまう、元は女子高校に通っていたお嬢様、
この2人を中心とした物語のゾンビ系ラブコメ作品。

お金持ちの家のお嬢様として父から様々な縛りを受けながら育てられたヒロインは
普通の女の子として暮らすことを夢見ていたが、
死んだことで解放されて心底喜んでいる。
体の維持(ゾンビ化のペースを最低限に食い止める)と、
彼女の気持ち(普通の少女として活動したい)の両面に気を配る難しさに悩みながらも
全力を尽くしていく主人公が描かれています。


ストーリーラインが1本で難しい伏線などは無く単純な物語でした。
登場人物の立ち位置が分かりやすく、人数も少なめなので、
そこも観やすさのポイントだった気がします。
また、主人公たちを見ていて応援したくなった辺りでも、
個人的には楽しんで観られた作品だと思います。

あんまり考えずに話だけを追って観ていると面白いラブコメ、
人物の心情を察しながら観ると、シリアスで少し暗い物語に見えるのかもしれません。
(私は前者です)

幸福と不幸の背中合わせ、ソンビ化進行のタイムリミット等のシリアスも、
コメディ部分とも雰囲気の調和が取れていたと感じます。サクサク観ることができました。

惜しむらくは次期への伏線を作って、着地に失敗してしまった感じが拭えない点。
不完全燃焼な印象を受けました。


作画について、
拘った部分(紫陽花の絵など)では本物みたいにきれいでした。
背景とキャラ絵が溶け込めていない等、部分的には粗も見えたけれど、
総合的には良い部類に入る気がします。

音楽について、
OPは歌手の独特な歌声に疾走感のある曲、EDは静かな曲でした。
2曲とも、(暗い物語として見なければ)この作品の作風に合っていたと思います。
OP曲: 絵空事
ED曲: Above your hand


キャラについて、
ヒロインの父親だけ、娘への歪んだ愛情から起こしてしまう言動・行動が非常にウザかった。
登場頻度の比較的低めだったのが救いでした。
他は、ヒロインはゾンビ化しても、上品で少し天然な かわいいお嬢様であり続ける上に
主人公の妹、祖父、飼い猫(ゾンビ)辺りのキャラも面白く、魅力的だったので、
キャラ全体としてはかなり良かったと感じます。



人気作となった『これはゾンビですか?』の第2期と同期に放送されたことは、
この作品の評判にも何かしらの影響を与えている気がします。
同ジャンルとして扱われたことで名が広まったことが仇となってしまったような…
もう少し、少ない視聴者層から静かに評価されれば良かったのに、とも思えます。

DVD第6巻にはTV未放送分の第13話が収録されていて、それは観ることができました。
しかし、第0話と第14話を観ることは現時点で叶いそうになく、少し残念です。


紫陽花(=落葉樹)が葉を落とす季節になったらどう対処するのか、
この物語にもし続きがあれば是非とも観たいです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 33

ラ・メトリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

面白いがそれ以上に悲しく切ない

さんかれあを面白くないと言って切る人は、恐らく情緒や悲哀といったものを理解できていない人なのではないかと思う。
題材が斬新だが、頭を空っぽにして幸せな気分に浸りながら萌え系アニメを楽しみたいという人には向かない作品だろう。
原作者曰く暗くなりすぎないようにしたと言っているが、思いっきり話の作り方を暗い方向に持って行って、ヒロインの葛藤や主人公の思いをより鮮明に描いていれば、文学作品としても通用するレベルの題材だったと思う。
商業漫画という枠に収めてしまったことが悔やまれる。
さんかれあの面白さは、普通のアニメの面白さではなく、心を揺すぶられる経験ができるという面白さである。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

84.9 2 いとこで恋愛なアニメランキング2位
電波女と青春男(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (4334)
21108人が棚に入れました
宇宙人が見守ると噂される町で、叔母の家に住む事になった主人公・丹羽真。彼を待ち受けていたのは、布団で簀巻きになった電波女だった!しかも、地球は狙われているだの、自分は宇宙人の血を引くだの、言動も電波そのもの。だが学校では天然癒し系なリュウシさんや、モデル体型のコスプレイヤー前川さんと出会って青春を満喫……してみたり。 宇宙への憧れにのせてお送りする、ちょっと不思議な物語。

声優・キャラクター
大亀あすか、入野自由、加藤英美里、渕上舞、野中藍

兎ツ音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

もっふもっふもっふもっふもっふふっふふー!

まず作画がいい。
キャラもそれぞれ特徴がありますし
なにより表情や背景がとてもいい。
躍動感がありとても綺麗な印象。
内容は、両親の仕事の都合で
祖母の女々の家にお世話になるが
そこには自称宇宙人のエリオがいて
振り回されながらも青春を謳歌しようと
奮闘する丹羽真。
このエリオと丹羽真を軸に話は進みます。
エリオはなぜ自称宇宙人になったのか?
1年前の失踪事件の真相は?
その間の記憶は元に戻るのか?
丹羽真の青春ポイントとやらはプラスに向かうのか?
丹羽真と各女性キャラとの進展はあるのか?
など見所はたくさんあると思います。
周りのキャラも個性豊かなので
観ていて飽きないと、個人的には思いました^^
丹羽真の台詞回しも独特で好きです。
あとOP、も賛否両論ありますが
聴くたびにハマッてる自分がいます。
電波全開で中毒性がございますw

女性キャラも皆可愛いので
好きなキャラを探すのもいいかと思います。
個人的に、最初はエリオと流子さんが
可愛いかなぁと思っていたが
11話で前川さん派になりましたww
コスプレも良い感じですしね^^

最後に言わしてもらうと
最終回の終わり方が微妙だったのと
途中の何話かの作画が
かなり劣化したのが勿体無かったかな^^;
そこを除けば、結構好きな作品でした(*´∇`*)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29

SKY さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ドドスコドドスコニャーニャーニャー!

シャフトの作品ということもあり、とても幻想的で神秘的な雰囲気を漂わせている作品。作画もすばらしいです。

ストーリーは、前半は主人公の丹羽真(イトコ、丹羽君、転校生、マコ君など、みんなから違う呼ばれ方をする)の日常や、メインヒロインのエリオの成長を描く展開が多かったが、最近はその他のヒロインにスポットを当てたものが多くなってきた。

とにかく、ヒロインたちのキャラが魅力的! これだけでご飯3杯はいけますw 1番のお気に入りは、リューコやっちゅーに!



最終回の感想

今までオレにとって枠外だった前川さんが、エプロン姿、頬を赤らめて転校生をまた家に誘う姿によって枠内に昇格!


結論!

このアニメは、ヒロイン達に癒されるアニメということですねw


ストーリー性はあまりありませんでしたが、内容としては悪くなかったです。

イトコやヒロイン達のキャラクターだけで十分にこのアニメは成り立っていたと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 27

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

原作の良いところ取りなので、アニメ化としてはほぼ満点。

原作は入間人間(いるま ひとま)作の同タイトル(電撃文庫)ライトノベル。全8巻+SF(すこしふしぎ)版既読です。

アニメ化は原作の3巻くらいまでですね。

ちなみにSF版は1~8巻のストーリーとは平行世界的な物語で、登場人物の概ねの設定は同じですがラストを含め物語の展開は異なっています。

原作の途中までコミカライズもされています。アニメ化部分はカバーされているんだったかな…?

個人的には原作6巻(学園祭)あたりが物語的には一番盛り上がっていると思われ、最終巻はついていけない読者も多かったかもしれないと思います(私も嫌いではないけど「わかった」とは言いにくい(笑))。

初回地上波放送時には13話が放送されませんでした。BD&DVDには収録になっています。BS-TBSか何かで放送もされた気がするので、完全に未放送ってわけではないです。内容的には「これが未放送はちょっとヒドい」と思います。本編の他の12話を観たのであれば、13話も観た方が良いです。

日常の出来事に「青春ポイント」(自己採点)を設定して自分の青春度合いを推し量る主人公、丹羽真(にわ まこと)が叔母の藤和女々(とうわ めめ)の家にお世話になることになり、従妹のエリオや高校の同級生たちと繰り広げる青春ストーリー(ホントか…?)です。

一応、カテゴリーはラブコメディーなんでしょうかね。

で、主人公の丹羽真のことを指すであろう「青春男」のニュアンスはなんとなく(?)わかるとして「電波女(でんぱおんな)」ってなんやねんって話ですが、ヒロインの藤和エリオのことですね。

エリオは「真っ青な髪」というビジュアルも人類として異常ですし、自称:宇宙人でもありますし、真や他の人が日常会話に困難をきたすレベルで言動がわけわかりません。従兄の真とは同級生のはずなのですが、ほぼ家に引き籠り高校に登校する様子もありません。

他のヒロイン(?)である御船流子(みふね りゅうこ)は言動的にかなり普通ですし、前川さん(下の名前はとうとう原作でも不明)も着ぐるみを着て街を徘徊したりと異常行動はみられますが、喋る内容についてはかなりまともです。

リュウシさん(リュウコやっちゅーに!)や前川さんとの間の青春っぽいイベントとエリオや女々さんの電波な言動との間でもてあそばれる丹羽くんの日常を楽しむ感じの作品ですかね。

エリオはビジュアル的に可愛いですが、アニメ視聴者的にはリュウシさんの人気の方が高かったように思います。

私はエリオの他、話の後半に出てくるナゾ(笑)の少女、星宮社(ほしみや やしろ)が結構好きですが…。

OPはエリオ役の声優である大亀あすかさんが歌っている「Os-宇宙人(おすうちゅうじん)」です。演奏/プロデュースは「神聖かまってちゃん」で、OPを歌うときのアーティスト名は「エリオをかまってちゃん」となっています。

これは歌詞も音の調子もまさに「電波ソング」です。ある種の中毒性はあると思います。私は結構好きです(笑)。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36
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